20130525 新國文英 5

僕らだけ頑張ったってだめなんだって、やっぱり日本の人たち皆さんがなんとかしてしなくちゃね、って1人1人が特にお米なんかなると僕らがいくら頑張ったって買ってくださる方がいらっしゃらない。喜んで食べて頂ける方がいらっしゃらなかったらどうしようもないわけですよね。でそれにはやはり北は北海道、南は九州、沖縄までの方が、1人1人がね、やはりおいしいお米食べましょうね、食べよう、食べようっていう風になって頂かないことにはどうしようもないじゃないですか。だからその、私はあえて真っ先にがんばろう日本になってるんです。がんばろう福島が頭じゃないんですよ。

20130525 新國文英 4

卸売会社に売っちゃう、庭先集荷所にやっちゃう、それで農協よりも、500でも1000円でもちょっと高ければそれでいいっていう方が多かったんですが、その方々がどんどんどんどん今農協へ利確販売するようになった。その最大の理由は損害賠償の問題。農協にやっちゃえば、何かあったときに農協が全部損害賠償印税をとって請求をして全部手続きをやってくれる。我が社は全部独自でやりますからね。

で損害、こちらで申請したからって全部来るわけじゃないんで、だけど私は農協に全然やってないから、自分で損害内相請求しなきゃいけないわけですね。

20130525 新國文英 3

育ち盛りじゃなくて小さい赤ちゃん、もしくは私のお腹の中に子供がいるんだというそういうお母さん、それが何言われても、どういうデータを示されても、不安なものは不安ですという。(うーん)これは、どうしようもなかったですね。
クレームじゃなくてしかたがないことなので、私はそれに今度いちいちいちいちそこまでやろうとすると、こっちの体が持たないので、ある程度お客さんを選ぶことにいたしました。だからしかたがないものはしかたがないという、そこをいつまでも頑張ってもどうしようもない部分はどうしようもない。

20130525 新國文英 2

そこで農協の単純な利確販売なり、お米屋さんへの卸売りだけをしていたのなら、やっぱり気づかないし、本当に、お客様って本当に福島のお米、会津のお米不安でしかたがないのかな、いや、そうじゃないはずなんだなっていうことが、わからないわけですよ、気づかないわけですよ。気づかなかったら、今度自分たちの自信にもつながらないわけですよ。私たち自信を持って、お米を栽培して、お届けしなかったらおかしいですよね?ちゃんとこれだけのことをやってるんだ、で結果的にも全袋検査やっても、何やっても、独自検査やっても、検出されないんだ。だから安心して召し上がってくださいっていうこと自信を持って言えないじゃない?私たちが自信を持たなくて、お客さんどうすんだよね?不安でしかたがないじゃない。

20130525 新國文英 1

やっぱり自分たちが丹精を込めて栽培しているお米は、誰に食べて頂いて、どのような評価をして頂いているのかがわかるのとわからないのとでは全く働き方が、働きがいが違うじゃないですか。

20130707 蛭田秀史 4

そうですね、はい。ここは特に観光地とかじゃないんで、レジャー施設もないんで。そういったところにこういうものを作って、お客さんに少しでも来てもらって、交流人口を増やして、田人を少しでも知ってもらえれば、って思って始めてやってますんで。他に行ってまでやろうとは思ってないですね。

20130707 蛭田秀史 3

やっぱりいちご園に実際来てくれていちごを食べようとする人がいるんですけど、「ちゃんと検査してんのかい?」とか、「ほんとに食べられんの?」みたいな話は言われるんです。受付もやってるんで直接言われるんですね。

20130707 蛭田秀史 2

別の避難所に持ってって食べてもらってりとかですね。そのまま生らせておくと腐って捨てるだけになってしまうので、誰かに食べてもらったほうがいいだろうと。
そのときは「ありがとう」「美味しかったです」くらいだったんですけど、またその次の年にいちご狩りに来てくれたときが嬉しかったですね。「あのときありがとうございました」って。そう言って頂けるときが一番嬉しいですね。野菜を作っててですね、はい。