【 閖上について 】
宮城県名取市の沿岸部に位置する閖上は、約7100人の方が住む小さな町でした。漁業・農業が盛んで、とりわけ特産の赤貝は日本一と称されるほど。あまり外部から人が入ってこないため、住民の多くが、古くからの顔見知り同士で、お年寄りや子育て中の親御さんたちも安心して暮らせる場所だったそうです。また、とても平和で、日中ドアを開けっ放しにしている人も数知れず。彼らには、強い繋がりと信頼関係がありました。
しかし、2011年3月11日に東日本大震災が発生。未曽有の津波被害により、閖上では750名の犠牲者を出しました。そして未だに、41名の方が行方不明となっています。町の大部分は流出してしまい、震災から約3年が経った今でも、多くの方が仮設住宅で生活を送っているのが現状です。また、内陸への移転を望む住民と現地再建を目指す名取市との間にある、意見の食い違いも大きな課題となっています。

名取市における東日本大震災の記録ホームページより

名取市における東日本大震災の記録ホームページより
閑上の記録
わたしたちは2013年10月から2014年7月にかけて閖上へ訪問。地域社会としての閖上における、震災後の人々の繋がりやコミュニケーションに主眼を置き、48名の方からお話を伺いました。
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