20130707 蛭田秀史 3

やっぱりいちご園に実際来てくれていちごを食べようとする人がいるんですけど、「ちゃんと検査してんのかい?」とか、「ほんとに食べられんの?」みたいな話は言われるんです。受付もやってるんで直接言われるんですね。

20130707 加茂直雅 1

何度かイベントで足を運んで、色々話を聞いたんですが、そういったそのイベントをやった際に買いに来るお客さんっていうのが、若い主婦の方たちが非常に少なくて、その足を運んでくれる方がやはり年配の方が多かったのがすごい印象に残ってます。私らはもう放射能気にしないからって年配の方は買って頂けるんですが、やはり子供を抱えてる主婦の方たちなんかはやはりどうしても足が遠のいてしまうのかなっていう印象はありました。

20130706 草野城太郎 6

震災後、そうですね。まあ、その手続きが、僕ら、農協に出荷してるんで、農協さんのほうで、そういう手続きをしてもらったんで、すごい助かってるんですね。自分で手続きして、東京電力にお願いします、っていうのは、ちょっと、あきらめてる人が多いですよ。書類も分厚くて、見るだけでも嫌になっちゃって。普段農家さんなんて、そんな分厚い書類見ないですからね。泣き寝入りしてる人も多いですけども。家の場合は、系統出荷っていうことで、全農のほうで、全部手続きを踏んでくれるんで、すごい助かってます。まあ、その、値段が安くなる。まあ単価が悪くなる、4,5,6。4月、5月、6月くらいは、風評被害の影響っていうことで損害賠償請求して。まあ、それ以外の月でも、前年度の単価を下回れば、その差額は補償しますよっていうことで。だいたい、半月遅れくらいで、今は、口座のほうに入ってきてるらしいですけど。まあ、うーん。そんなのいつまでも続かないで、あの、単価が下回るのは、「数量が多いからだ」って言える様な、時期が早く来れば良いんですけどね。まだ、風評が残ってるっていう影響で、手続きをしていかなきゃなんないっていう状態が、やっぱ、嫌ですけどね。はい。

20130706 白石長利 5

全量全袋検査をしても個人の方は販売ルートが見つからなかった。他には、田植えも風評被害でどうなるかわからない。やっぱりキーワードが風評被害ってこう一つあると思うんですね。それについて、まぁちょうど震災直後から今に至るまで、風評被害がどのように変化していったか、あるいはどのようにお考えか、教えていただいていいですか。
白石: 風評被害はほんと、なんか、なんかっていうか、まぁ最悪、もういらない、いらないです、って言って取引停止。で市場でもそうなって、いわきの市場でも、もう市場に持って来ても、誰も買い手がいないから。

農家さんの持って来た物を、断っちゃうってことですか?

市場が。市場が、もう持ってこないでくれって。売れないからどうせ。で、僕の先輩でもある、こっから車で15分くらいのとこに、トマトランドっていうでっかいトマト屋さんがあるんですけど、そこで、普通トマトの一箱だいたい4キロぐらい入る。トマトがね。で通常だと1500, 1600円、平均単価。1500, 1600円で取引されるのが、一箱200円、で取引。でも200円だったら、出さない方がいいよね。箱代とその下に敷くものと、でおばちゃんらのパート代と、あと運送料と、で市場に持ってけば市場の手数料。ってなると、もう200円きっちゃう、赤になるから、もう持て来るなって言うので、捨てたって、10何トン。結局、出せば出す程赤字になっちゃうから余計に。それは多分ね、おっきい風評被害。

Muto Toshio and Ai 4

「福島県産トマトでもうだしていない。」「地域のブランド名でだしてるんですね。」
「ただ、一部のスーパーマーケットでは福島県産を全部拒否している。」
「学校のPTAさんたちが、福島県産はいやですっていう人が多い」

20130518 大野達弘 5

(質問:やっぱり有機栽培ですと、健康意識が高いお客様が多くいらっしゃって、原発事故後その方々との関わりがなくなってしまったという有機農家の方もいらっしゃったのですが・・・)

“(当然それもあったし、ただ、あの、)完全に切れないっていうのは、その、我々がどうこうしたからってわけではないってことは、向こうの人たちも、あの、百も承知はしていてくれるので、だから、逆に、一般で栽培していた人たちよりは、もちろん意識が高い人たちのグループ・・・例えば大地の会なんかもそうなんだが、だから例えば、大地の会とかなんかだったら、その福島の応援セールとかって、まあ、いいことかどうかっていう問題はあっけっども、高齢者を中心に、なんとか協力を、じゃあ組織化すっかとかなんかっていうようなことを、あの、向こうの方でも積極的に考えてくれるし。あとは、今までこう別な組織なんかでもね、ここまで一緒にやってきたんだから、その、今までの分はきちっと支援できる体制はとるかなっていうような、もちろん、その、基準越えをしたり、そういうことではダメだし、あとは、その、基準以内だっていうことに限らしてもらうけどもっていう条件はついていいんだけども、それが、幸いなことにほとんど野菜測っても、その時期葉っぱの状態で降り注いだもの以外には、その土地に種を蒔いて作ったものからは、放射性物質はほとんど移行していないのね。だからそういう点では、そういうまあ見てきたかどうかはあれなんですが、道の駅なんかも中心にそういう検査機をいち早く導入して、で、自分たちが食べるのも、測って安全性を確認されるとか。あとは、それをなんていうの、理論の言い訳にするような人も出てこないとも限らないんで、それを言い訳にさせないようにするのには、きちっとした検査をして、これは本当に安全かっていうのを、確認する必要があるなっていうのがあったんで。”

20130427 佐々木光洋 5

 

“だからやっぱエサだけ注意すればいいって話になって、で、そのエサに関しても、まあ丸二年間福島の牧草をやらないっていうことによって、牛乳から出さないっていうようなことをやってきた結果、福島県産の牛乳からは出てないんですね。本当にここは徹底してやってるんで。”

“理屈ではそうなんだけどもね、あとは感情的にそこをこう、うまくわかってもらえるようなそういうあれがないと、その壁はなかなか越えていけないし、そういうのがやっぱりね、いわゆる風評被害の原因はそこでしょうから。”