加賀 寅吉

きらり福幸商店街のファーストフード店を経営している加賀さん。震災後の苦労と乗り越えなければいけない壁、そして町への思いを語ってくれました。

やはり早く、安全な所に、そして元の所に繋がって生きたいなっていう町民もいるだろうし。様々いるだろうしね。大槌を諦めて内陸の方に住所を移して行ってる方も。だから人口はどんどん減ってる訳ね。だから長くなればなるほど、もう人口は減るだけです。だって若い者は就職できないでしょ。向こうで避難をしてて、内陸の方でね。そして就職に入っちゃったら。大槌はいいんだけども、じいちゃんばあちゃんだけで、大槌帰りたいって言ったって帰れねぇ。年寄りは、やっぱ生活は大変だもんね。一緒にいたいもんね。だからそういう人達がもう、お金のある人達、どんどん向こうに行っちゃって。ここはお金のない人達。取り残されてんの。

もう大槌はこんなもんだ、って。こんなもんだってばね。我が故郷を捨てて、もう危険だから、安全が。もう土地に、就職もできたからもう向こうに生活したいっていう人達がやっぱ半分、大槌町の半分ぐらいはいるんでな。
その辺の人が、散らばっておりますのでね。そういった方が全員が戻って来るって事はないんじゃないかなって思います。

こういう津波を起こして。次の日は知らない顔をして。海がしょんぼりしてるな。海って、便利がよくて、命を奪ってく海だから。川にしろ、海にしろ、ね。そういう危険な場所に住んでるっていうのがね。いつかはまた来るんでしょ。東京も危ないって言ってるよ、どうしますか。安全な所に迷わずに、避難してる方がいいよ(笑)まあ私らは、津波の、小さい津波の経験があるんだけどね。こういう大きな津波っていうのはもう、高い所に逃げるっていう事が一番。

もう今は本当にここまで一生懸命世界の、全国で被災があった形の、たくさんの言葉に表せないような援助、ご支援をいただいてるひとりだから。もしね、こういうことがってやはり、日本国民が考えるのも大事だけども、国の方でもね、もっと政策をきちっと、政治をやってもらいたいし。

我々、世界の方々に大変ご支援をいただきましたね。これ以上もっと、もっと求めたってね。限りもということもあるんだろうと思うんだけども。それでもこうして日本全国の方々が、ボランティア、観光客がね… 100円でも地元のために落としてくれんだよ、って指導のものに本当にありがたい。感謝してます。

まあ皆さんもこうして勉強なされる方も助け合いの気持ちをこれから新しいものに変えて行こうと願っていると思うんだけども。まあ時期ね、これからの国民が満足して生活ができる環境を作っていった欲しいです。