六串 穂野香と三浦 早織

六串さんと三浦さんは高校の同級生で、卒業を近くに迎えている親友です。六串さんは家族と家で生活していますが、三浦さんは家族と仮設住宅に移りました。「被災者」という言葉はどういう人に当てはまるのだろうか、町の活動と復興計画は大人だけのものなのだろうか。10代の視点から震災後と町の未来についてお話してくれました。

あの、私は家が残ってて、さおりちゃんは仮設なんですけど。なんか自分、私自身はなんかそういう、家も家族も無事で。大きい被害っていうのはなかったですけど。だから仮設に住んで、今仮設に住んでる人。そういう震災の話を自分がしていいのかなっていう。被災したって言うのかな、っていうのはちょっとありますね。

復興のために子供議会っていう、そういう。今度高校生とか大学生がそのこれからの大槌の復興のためにどうしたらいいかっていうのを話し合って。議長じゃなくて町長。町長に話し合いの内容を提出して、それを実現させるっていうなんか。そういう場があるんですけど。そういうのがあるので、こう、大人達と一緒に高校生とかの子供の意見も取り入れて復興させていけるんじゃないかなって思います。
(その、子供達が思ってる事もこれから反映されるだろうという風に)
はい、多分。

(高台に家を建てて、であとなんか、14.5メートルの堤防を海の所に建てるみたいな話を聞いたんですけど、そういう話って知ってますか)
はい、知ってます。
 知らなかった(笑)
(それはどこから聞いた、)
あの、バイト先で聞いた話です。
その話をしてくれた人も、なんかその大槌の復興のためにみたいな、そういう活動をしてる人。
(そういうのって高校生とかってあまり知らないですかね)
多分知らないです。

震災前の大槌町もすごい良いとこだったので。それ以上にいい町になってくれたらいいなって思います。ボランティアの方の話を聞くと、なんか、来て、被災。あ、大槌町にこう、来ていいのかなって思ってしまうみたいな。そういうなんか、自分は、なんか。そこ、そこの被災した訳じゃないし、多分その人の気持ちも分からないかもしれないのに、こう、軽々しくじゃないけどなんか、来ていいのかなっていう風に思ってたっていう話を聞いた事があるんですけど。でも、なんか。今大槌町に足を運んでくれるだけで多分復興に繋がると思うので、いい、すごくありがたいです。