会見
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お話を聞くにあたって

上智大学国際教養学部、人類学専攻である私たちは、授業の一環でこのプロジェクトに関わっています。それぞれの授業が一学期間のみという中、この授業をリピートして取る生徒も少なくありません。

授業ではまず、オーラルネラティブという技法、考え方を学びました。オーラルネラティブとは、それぞれが話す中からその人やその人周りの状況を理解しようとするものです。形式はインタビューに近いのですが、インタビューとは違うところもたくさんあります。決定的に違うのは、会話を誰がリードするかという点です。普通インタビューではインタビュアーがたくさんの用意された質問の中から、知りたい情報を得るために質問を投げかけ、インタビューを受けている方はその質問に答えます。このような場合、インタビュアーとインタビューを受けている人との間で頻繁にやりとりが行われます。オーラルネラティブでは、最初は私たちの質問で始まるものの、その後私たちは地元の方々のお話についていくようにお話を聞いています。たまに解説やより深い情報を求める事はあるものの、お話して下さる方のお話したい事をあまり中断することなくひたすら聞くという形です。

この形式を使う事により、私たちが事前に行うリサーチのみでは知り・考え得なかった復興への課題、地域で話題になっているトピックなどを知る事ができましたし、地元の方々がどのような事を話したいと思っているかも分かりました。 インタビューと違うため、情報が散乱しまとめる作業が難しい事も多いですが、それぞれの地域の現状を地元の方々の視点ですこしでも性格に理解するための一番の手段だと感じています。

お話して頂く方の話したい事に身を任せているものの、事前にその地域の地理や歴史などの知識を身につけて行く事は必要不可欠です。私たちは東北に足を踏み入れる前に数週間リサーチを行い、授業内で共有しながら準備をしました。お話を聞きに行って東京に帰って来てからは、授業内でそれぞれのグループがプレゼンテーションを行いクラス全体でそれぞれの地域の課題を考えました。またグループでそれぞれ聞いたお話の文字おこしや要約を行い、いつでも振り返ることの出来るように極めて重要なポイントなどの書き起こしも行いました。現地へ行く、授業内で共有、情報を整理、という3つのプロセスを4回ずつ繰り返し一学期は終わります。学期末にはそれぞれがレポートを書きました。

この授業が始まって2年以上経った今、多くの人と共有するという目標に一歩ずつ近づくためにこのホームページの制作も始まりました。私たちの活動は、今何が起こっているか、震災という大きな出来事を経験した方々は1年後2年後何を想い、何を課題として頑張っているのかをより多くの人に伝え、残していきたいという目標もあるため、出来る限りビデオでの撮影もお願いし、その映像をウェブページ上で紹介しています。

私たちはこのプロジェクトを通して、実際に現地を訪れないと分からない事、現地の方々と話さないと分からない事はたくさんあると実感しています。学んだ事や考えさせられた事、これからの課題などを少しでもたくさんの方々と共有して、これからの東北の復旧・復興に、更にはより広範囲でも何か役に立つ事があれば幸いです。

南三陸グループ

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